熱交換型換気システムの必要性と価格1
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年3月5日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第131号》》》
3日間価格のことを書いていましたが、ちょっと換気システムが気になってきました。
換気システムは、現在の全ての住宅に設置が義務づけられています。
ですから、100%の新築住宅についていますよね。
そして、多分95%ぐらいの住宅は三種換気でしょう。このブログは工務店さんに向けてのブログなので、いちいち3種換気とは何かと書きません。
3種換気は安いですし、それで法律をクリアできるならそれで充分です。
実は、断熱等級5(ZEH)ぐらいまではそれで充分です。
価格も家全体で機器価格3万円以下です。外付けのフードがサイクロンフードでも10万円もしません。
断熱性能がどんどん良くなると、そうは言っていられなくなります。
え?どういうことでしょうか?
断熱等級6からは熱交換型換気システム
先日、講演をお願いした東京大学の前准教授からいただいた資料がこれです。
6地域で断熱等級6の換気を3種から熱交換型換気システムへの変更で、なんと熱損失が20%以上減るわけです。
これは断熱性能を上げて、一番大きな熱貫流率を充分に絞ってから、つまり断熱等級6以上にしないと意味がありません。
断熱等級4でも、断熱等級5でも熱交換型換気システムを入れるとそれなりに熱損失は減りますが、減り方のレベルが違うのです。
このグラフでは、断熱等級4⇒5にすると性能が上がって244から168と76もの熱損失が減っています。
しかし、断熱等級5を6にしても168が129と29しか減らないのです。
つまり、断熱等級6での熱交換型換気システム投入での53が11で42も減るのは大きいのです。
断熱等級5から断熱等級6は、UA値でいえば0.6が0.46と0.14しか減っていませんから、建物の外皮から漏れる熱の量に大きな変化はないわけです。
ということで、断熱等級6以上を目指す方は、熱交換型換気システムも一緒に検討して欲しいのです。
明日は、ではどんなシステムが良いのか?をコスト面から考えてみます。
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