太陽光パネルの半分はウイグル産?
こんばんは。
MX代表のみなとです。
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《《《2024年2月14日エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第468》》》
今日もXを見ていました。面白い書き込みがあったので文章だけシェアします。この文末の日本語読めないのか?は僕へのメッセージのようです。
そもそも1発目の「ウイグルで作ってるのは多結晶」がデマの時点で終わってるわ
日本の太陽光パネル輸入8割は中国産て書いてんだろ?
その素材の半分以上がウイグル産
日本語読めないのかな
中国産が太陽光パネル生産の8割以上
太陽光パネルですけど、中国産が世界シェアの8割以上です。もしかしたら、9割を超えるかもしれません。
太陽光パネルには、セルと言って10cm角ぐらいの太陽光パネルの素子を生産している工場と、それを配線して組み立てる工場があります。
これは、半導体にもコアを生産している会社とパッケージを作っている会社に別れている様なものですね。
そして、日本に入ってくる太陽光パネルに関していえば、現在9割以上が単結晶シリコンなんですね。
単結晶シリコンというのは、インゴットというシリコンの丸棒を薄くスライスして作るシリコンのこと。高性能半導体では、非常に高純度のシリコンです。8割が日本企業で、信越半導体とSUMCOなどがマーケットシェアを占めています。
太陽光パネル用はそこまで純度を要求されないので、単結晶シリコンの引き上げ会社も中国企業が多いようです。
中国企業は、少々潰れてもお構いなしでどんどん新しい会社が生まれて、大きな投資を行ってきたので、世界の太陽光パネルでの巨大企業が生まれました。
ウイグル産が約半分?
ウイグルで生産しているパネルは、確かにあります。ですが、そのほとんどがポリシリコンというものです。
ポリシリコンを日本語で言えば多結晶シリコンということになります。
この生産量の約半数がウイグルで作られていて、中国の国有企業で、ウイグル族への人権侵害が疑われる企業ということです。
それはそれで憂慮しますが、ポリシリコンのマーケットシェアはどのぐらいあるのでしょうか?
日経BPの記事によれば、2020年の米国のシェアが75%が単結晶です。日本の場合は2020年で97%単結晶ということですので、ポリシリコンの割合が当然ながらかなり低くなります。
仮に残りの3%が多結晶シリコンだとすると、その半分ですから、マーケットの1.5%前後がウイグル産の可能性もあります、
ただし、経済産業省は、米国の動向を注視していますので、アメリカが正当な理由があってが排除するものをノーハンドで通すとは考えられないんですよね。
ちなみに、ウルムチ駅から天津港までは、2万キロあります。時速100km/hで200時間かかります。1日18時間走って、12日ぐらいですかね。
その2倍だとしても、トラックで物資を運ぶだけ至難の業です。そう思うとウイグル族への人権侵害に揺れるウイグル自治区での生産がいくら人件費が安くてもするのかな?という疑問があります。もっと安い生産拠点は沢山ありますからね。
限りなく低いウイグル産のパネル
結論から言えば、多く見積もっても1.5%程度がウイグル産ということになりますが、実態がデータもないので、機会があったら経済産業省に問い合わせてみたいと思います。
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