前門の虎
こんにちは。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2022年12月22日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第60号》》》
これは、最近当社でよく起こるストーリーです。
当社は、断熱材の販売と施工が仕事なので、当社の社員が訪問して、断熱材の提案をすると必ず言われることがあります。
建材高騰の折に、販売価格を上げたくない。
なので、仕様変更も今はしたくないんだ。
というお話をされるのです。
確かに、建材高騰は深刻です。小さい会社だと、メーカーからの値上げに抵抗できないので、実行予算で300万円以上確実に値上がりしていると思います。
そして、工務店は困っています。
すでに契約したお客様には転嫁できないので、会社によっては値上がり部分を自社でかぶっている場合あります。
小さい会社は利益率が低めなことも多いので、300万円というと利益のほとんどという会社もあると思います。
このところ、木材価格が下がってきているので、ちょっとはホッとしますけれども。
ここで思考が終わってしまうと、虎ににらまれた状態ですよね。
何も出来ません。とにかく建材高騰が収まってから、性能向上を考えれば良いということになります。
他社と違うストーリー
とはいえ、値上げは必要ですから現在の販売価格は、コロナ前よりも高くなっているはずです。
そして、普通の経営者はこう考えます。
建材の高騰分が下がってきたら、性能向上を行っていけばいいや。
ですが、これはどの会社も考えることではないでしょうか。
僕ならこう考えます。
建材高騰以上に深刻なのは、エネルギーコストの高騰です。
電気代はどこも値上げラッシュで、1kwhでも電気代は、25から30円だったので、40円前後へと値上がりしています。
簡単に家は1.5倍ぐらいになっているということですよね。
これまで真冬に月2万円だった電気代が、3万円へ、3万円だった電気代が、4.5万円へと値上がりしています。
これは月に1万円とか、1.5万円ですが、このままいけば未来永劫続きます。
1万円というのは、35年の住宅ローンだとすると金利が1.3%ぐらいで350万円倉になります。
1.5万円だと、450万円ぐらいの借り入れに相当します。
つまり、お客様に取っては300万円ぐらいのコストアップはしても建設当初の費用は電気代と合計だと、建てた瞬間から元が取れるという事になります。
なので、建材高騰の今こそ、性能を上げて少々価格が上がっても、電気代の低減効果を考えた方が良いと思います。
こう考えると、建材価格の高騰分以上に性能を上げれば回収出来るのではないでしょうか。
前門の虎で竦んでしまうと、後門の狼の餌食になります。
競合がこう考えて提案してくることまで考えないといけないのではないかなと思います。
何だか、そんな気がするので来年この辺りのシミュレーションを回してみたいと想います。
どちらが、お客様のためになるかは、お客様次第ではありますが。
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