温度保証住宅はできるか?2
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年4月6日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第162号》》
温度保証住宅を安く作る事を考えて記事を書かせてもらっています。
温度保証住宅を作れても、高く作っても意味はありません。
高額住宅なんていくらでも、誰でも計画できます。高級な機器を入れて、断熱性能もあげればいいだけです。
ここでいう安いというのは、建築コストも安い+光熱費も安いということです。
もちろん、安いというのは相対的な言葉で、電気代半額になる!とか煽るわけではありません。
光熱費が半額にはなかなかならないのは、理由があって、建物の家電、照明、更に調理など削減するのがかなり難しいポイントは、大腿かかるのです。
それが、断熱等級4の住宅の場合は、建物の光熱費の4割以上を占めています。
つまり残りの60%をゼロにはできないので、せいぜい断熱等級4の性能から3割減ぐらいにしかなりません。
建物の使用エネルギーの残りの60%には給湯と冷暖房費が含まれています。
冷暖房の光熱費は全体の3割程度で、給湯も3割程度ですから、光熱費を下げるためには冷暖房費を下げないと、光熱費は下がりません。
この辺りの手法は別のブログで書いていますので、そちらも読んでみてください。
その上で、温度保証住宅の考察
光熱費の考察は、その辺にして温度にポイントを移していきたいと思います。
これは当社がホームズ君で冷房と暖房をシミュレーションする時に出てくる熱の収支です。(これは暖房時です。)
※明日補足でこの表の見方を解説しますね。
要素は大きく分けて4つです。
日射熱
生活熱
換気・漏気
熱貫流
この4つの要素の足らない部分を暖房で埋めるということになります。
例えばこんな感じです。
これは、エアコンが何台で、ターゲット室温を何度にするか?によって、このグラフの暖房負荷が変わってきます。
つまり、シミュレーション上は、温度を保証する事は充分可能になっています。
実態としては、どうでしょうか?
これは、昨年の2月に当社が取ってきた屋内のサーモグラティ画像です。この建物は断熱等級6をクリアしています。
これを見て貰えれば解りますが、それでもある程度の温度ムラは発生します。凄く温度ムラがある様に映っていますが、最低18.4度で、最高23.7度ですから温度ムラはかなり小さいと思います。
この温度ムラをどの程度許容するかによっても、温度保証住宅というのは変わります。
こんな表現であれば、今すぐ可能です。
室温は最低22度保証
ただし、エアコンを使った空調システムを運転する事。また、壁面の温度ムラは最大8℃程度許容のこと。
これをどう表現するか?今後はこの表現にお客様の意識が移っていくのではないでしょうか。
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