建物を小さくする 実践編

おはようございます。

MX代表のみなとです。

今日も、毎日のブログを書いていきます。

工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。

《《《2023年1月14日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第81号》》》

昨日は、性能を上げると光熱費が下がるという話までしましたが、ブログタイトルの『建物を小さくする』ということ余り関係があるようには感じられないと思います。

ですが、一応そっちにまとめていく事になりますので、お付き合いいただければ幸いです。

建物価格が高いということで、今後は小さい建物の方がコストパフォーマンスも良くなります。

ただし、必要以上に小さくするのは良くないです。

最低サイズは、個人スペースとして5~6平米がミニマムです。共有スペースに関しては、60平米ぐらいはどんなに少なくても必要です。

共有スペースには、お風呂、洗面脱衣、トイレ2カ所が入っていて、これで26平米。更に、LDKが40平米という事は12畳ていどです。かなり狭いですね。

そして、4人家族だと24平米(=8畳)が追加されて、65平米ぐらい。これで20坪です。

まあこれだと収納も玄関スペースもマンション並みにきちきちですから、目標とする坪数は28坪(92.4平米)ぐらいでしょうか。

一般的な35坪ぐらいの住宅と比べると、7坪マイナスですから、坪単価65万円として450万円ぐらいのコストダウンになります。

昨日のお話では、断熱等級4を断熱等級7にするの売値600万円ぐらいの差ですから光熱費はこうなります。

断熱等級4 35坪 2,300万円⇒金利1.6%フラット35 月額71,600円+光熱費2.2万円 合計92,600円

断熱等級7 28坪 2,450万円⇒金利1.6%フラット35 月額76,200+光熱費1.0万円 合計86,200円

つまりこういう説明をするのが重要です。

ダウンサイジング+性能向上+住宅ローンと光熱費の合計で判断という、3つのプロセスを経てお客様の月々の出費を抑えるということですね。

どうやって、小さい建物にするか?

次は、それは理想としてお客様の住宅をどうやって7坪削るか?という方法論に映ってきます。

ただし、これはお客様がこの方向性に納得していただけないと成功できません。

お客様が広々とした新居を希望されているのに勝手に狭いプランを提案することに意義は感じませんし、上手くもいかないでしょう。

建物を小さくするコツはこんな感じです。

  • 廊下を減らすプランニング

廊下は、無駄なので極力なくす方向で考えてください。階段の位置を考えることで廊下は長くも短くもなります。最悪、廊下に学習スペースや書棚を設けることによって複数の機能を持たせてください。

  • 寝室は小さく

    寝るためだけの寝室は小さくてもOKです。学習コーナーを共用スペースに移動。クローゼットをまとめるなどで、極力小さく。特に子供部屋は独立後には必要のない空間になります。

    • 物を減らす提案を合わせて

    大きな建物になればなるほど物が増えて行きます。断捨離などのノウハウを取り入れて、筆耕し前に荷物を減らして、それを維持する事を決めるのも大切です。

    • なるべく2つ、3つの機能を持たせる

    上でも書きましたが、リビングとワーススペースなど、1つのスペースを2つ、3つの機能で使える工夫があると良いですね。

    具体的には、リビングのサイズを少し狭くして2坪、廊下などの削減で1坪、子供部屋のサイズで4坪を目指して貰えるとなんとか7坪が達成できるかなと思います。

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    Posted by 湊 洋一