住宅のエネルギー消費を抑える空調設計の工夫

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《《《2024年10月16日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第704号》》

今日は、赤澤塾をやっていました。

赤澤塾というのは、工務店専門のWEB集客のセミナーです。

かなり面白いセミナーなので、良かったら有料になりますが、かなり参考になるとと思います。

さて、住宅のエネルギーに関してです。

住宅のエネルギー構成

住宅の使用エネルギーの構成が資源エネルギー庁が報告しています。

これは、2次エネルギーといって、実際に家庭で使われているエネルギーの実数ですね。

2020年度におけるシェアは動力・照明他(34.0%)、給湯(27.8%)、暖房(25.1%)、ちゅう房(10.7%)、冷房(2.4%)の順となりました。

ということなので、一番多いのは、照明、家電ですね。こちらは省エネ家電を買うぐらいしか対策はありません。

次に給湯です、

給湯は、太陽光パネル+おひさまエコキュートのセットで、この27%をかなり減らせます。春から秋にかけては、多くの地域で実質無料にできるでしょうね。

そして、その次は今回テーマとなる暖房です。

暖房と冷房を合わせると、27.5%になります。給湯に匹敵するエネルギー量です。

これも、高断熱の建物を建てて、断熱等級6以上にして、更に冬の日射取得をしっかり配慮した計画をするだけで、このエネルギー量が1/4程度には圧縮可能です。

ちゅう房=キッチンでのエネルギー使用量は、あまり減らせません。

日本人の家庭は割としっかり調理しますからね。これは致し方ないと思います。

抑えられたエネルギー

総合的に考えると、こうなります。

断熱等級6以上の建物で、夏の膝射遮蔽と、冬の日射取得を充分に考慮する。太陽光パネルを載せて、おひさまエコキュートで給湯する。

動力・照明他(34.0%) ⇒ 34.0%

給湯(27.8%)     ⇒ 3.0%

冷暖房(27.5%)    ⇒ 7.0%

ちゅう房(10.7%)   ⇒ 10.07%

合計 54.7%と、およそ55%にできる事が解ります。

つまり、32GJ 程度合ったエネルギー使用量が、18GJ以下に削減が可能であると言うことです。

これだけ達成すれば、東京ゼロエミの新基準もクリアする可能性が充分あります。

そのためには、空調は1台で全体の冷暖房を行う計画をされた方が使用エネルギーが小さくなりますね。

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Posted by 湊 洋一