圧損の話
皆さん、こんばんは。
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《《《2024年7月14日エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第612号》》
次いでに圧損の話を書いておきます。
ファンを購入するときに、こんなグラフが書かれているのを見たことはあるでしょうか?
これは、三菱電機のEX-20 という汎用の換気扇のP-Q特性図というものです。写真と、グラフをクリックするとカタログに飛ぶようにしておきました。
これを見ると30とか40Pa で空気をいきなり送れなくなっています。圧力がないと600立米送れていたのが、東京で30Paも圧力がかかるとたった300立米しか送れません。
これがプロペラファンの特徴になります。
このファンを選ぶと開放空間同士では良いのですが、狭い空間では全く空気を送れなくなってしまいます。
なお、Paはパスカルと呼びます。圧力の単位です。
単位換算すると1[Pa]=1[N/m^2]です
つまり1平方メートルの空間に1N(≒100gの質量)の力がかかっています
例えて言うと
あなたが横になったときに、1平方メートルに新聞が2枚重なっている状態です。
新聞は1枚50g/m^2。
ということは、40Paというとその40倍ですから、新聞紙が80枚分ですね。
これを完全に理解する必要は無いのですが、空調計画を行う方には絶対に必要な知識です。
シロッコファン
シロッコファンや、ブースターファンは、ダクトなどで空気を送ることが得意で、比較的大風量を送ることが可能です。
そして、その中でも、ダクト用換気扇という三菱の商品のPQ特性図がこれになります。
元々ダクトにつなぐためのファンですから、圧力がかかっても空気を送れるのですが、圧力がかかればかかるほど送れる風量は下がっていくので、こんな感じになります。この商品はシロッコファンですね。
また、このグラフにはダクト長の書かれていますが、このダクトが長くなるとこの交わっている点が送れる風量になります。
5mと30mでは、弱と強の場合は送れる風量に変化がありません。風速の場合は、5mだと520立米、30mだと430立米になります。
シロッコファンなので、強い圧力に対してしっかり空気を送れるファンになっています。
建物全体の風量は、圧損も計算して、きちんと算出してコソが全館空調になります。
熱エネルギーに関しても、基本を押さえつつ風量をしっかり読んで計算する必要があると思います。
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