燃料としてのペレット
こんばんは。
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《《《2024年2月29日エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第483号》》》
今日は、青森でペレットの工場を見せてもらいました。
以前は、信越ワークスという会社のペレットストーブを売ることを考えていましたが、東京では難しいかなと断念していました。
少し縁があって、ペレットについて勉強してきました。
ペレットストーブというのは、おがくずを固めたペレットを燃やす事で暖をとるストーブです。
ペレットというのは、こんな物です。
この原料はもちろん木ですが、樹皮が入ると燃え残りが多くなるので、余り樹皮入りのペレットは使いません。国産のストーブの中には、樹皮入りのペレットを燃やせる物がありますが、海外産の物は難しい物が多いですね。
そして、ペレットの発熱量は、NEDOの木質バイオマスの基礎知識によると、含水率5%の針葉樹の場合で、以下となります。
針葉樹 含水率 5%の場合 4,690~4,360kcal/kg(5.45~5.07kWh/kg)
まあ、グリーン材のペレットはカロリー数が半分以下になりますので、安定的に含水率をコントロールして、安定的に低い含水率を保つ必要があります。
今回お邪魔した会社の小売価格が1kgあたり88円(税込)ですから、単純な発熱量でいえば、電気よりも安いのかなと思います。
電気 1kWh 40円(地域による)
ペレット 1kWh 17~18円
ということで、およそ電気に比べて半分ですね。
ただし、エアコンの場合は、COPが4以上で運転できるので、COPが4とすれば、エアコンだと1kWhあたりの電気代は10円になります。
そうなるとペレットの部が悪くなります。
灯油が1リットルあたり。8,767kcal/リットル(10.1kWh/リットル)となります。
灯油は1リットル125円ぐらいですから、1kWhあたりの単価は、12.5円になります。
これだと、灯油の方が2割ほど割安ですね。
このペレット1kgあたり88円というのがとても微妙で、2割ほど安くできれば灯油にはコストで完全に列びます。
ペットストーブの良さ
この他に、灯油や電気に比べて良い点が沢山あります。
まずは、ペレットの保存性の良さです。ペレットは可燃物ではありますが、危険物ではないのでどれだけ量があっても保存には困りません。灯油だとポリタンク1つでは問題ありませんが、ポリタンクが20本とかとなると何事だ?と思うでしょうね。
2つめがCO2の排出量がないということになります。
灯油の場合は、1リットルで2.5kg程度CO2が出ます.1kWhあたりだと0.25kgです。
電気の場合は、1kWh あたり0.5~0.7kg程度ですから、灯油に比べても多いですね。
CO2の排出権は1トンあたり50ドル、60ドル程度ですから、1kgあたりだと0.1ドルもしません。
CO2の排出権は今後上がっていくと思うので、もしかすると良い小遣い稼ぎになるかもしれません。
生火の魅力もありますね。
コスト以外の部分も総合的に考えるとペレットストーブは良い物なのかな?と思いました。
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