窓を大きくしてはいけない
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年11月9日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第373号》》》
木材価格の高騰は収まりつつありますよね。
ウッドショックから木材価格に関してはかなりリーズナブルになっています。しかしながら外材は、円安の影響で下がりきっていません。
国産材は外国産の木材に比べて安定していますが、供給量がそれ程大きくないので、若干高止まりしています。
鉄鋼も下がりませんし、住設なんかも円安で下がってきません。
ということでトータル的に建材は高騰して、なかなか下がってこないですね。
困ったものです、
住宅の原価、実行予算を下げるのに活用されるのが、窓の合理化です。
特になるべく止めた方が良いなと思っているのが、引き違いの窓です。
こんなことを書いた原因は、ある映像を見たからなんですが、子供部屋に掃き出し窓と引き違い窓が1つずつあって、明るい子供部屋と解説されていましたが、明るすぎです。それに、デザイン的に問題があります。
吐き出し以外の引き違いの窓はいらない
建物に,引き違いの窓が着いているとなんとなく、古くさく,野暮ったく見えます。
本当になんとなくなんですが、この違いはわかって貰えると思います。
更に、引き違いの窓は気密が低いことが多いですね。
引き違いの窓は面積が大きくなるので、断熱性能の低下に繋がります。
最近の流行は、窓の小型化と、縦滑り、横滑りなどの気密の取りやすい開口になっていて、1棟あたりの窓の販売価格も下がり気味なんだそうです。
特に東西北面の引き違いの窓は,百害あって一利無しです。
百害とは、上記をまとめると、気密の低下を招き、夏の朝日や夕日が入って、部屋の中を暑くして、外観も何だか野暮ったくなります。
南側の窓は大きく
ただし、南面で冬の日差しが入る窓だけは、大きく取ってください。
ここだけは,吐き出しでもOKです。というのは、冬の昼間の太陽光は,エネルギー消費を抑える無料の暖房になるからです。
この窓だけは、日射取得型、つまり断熱low-eにしてください。
そうすると遮熱型に比べて20%程度多く日が入ってきます。
昼間の日を入れれば入れるほど暖房費が下がってきます。
是非とも、南側の窓は大きくしてください。
古い住宅
田舎の古い住宅ほど窓が大きい事が多いのです。しかも、東西北面もお構いなしに大きな窓にしている場合が多いです。
その結果、寒い家になって、住人が我慢して住んでいるということが多いですね。
どうして、自宅で我慢なんてしないといけないのでしょうか?
我慢しなくても良い家ができるはずです。
そのためには、新築の場合、東西北面は、なるべく小さな窓で建てるべきなのです。南面は思いきり太陽を取り込むにしても。
既存住宅の場合は、窓のリフォームか予算が無い場合は、ハニカムブラインドでもかまいません。極力暖気が逃げないようにしたいものです。
いずれにしても窓をコントロールして行くことがデザイン的にカッコイイ住宅を建てる意味でも、温熱的にも基本中の基本なのかな?と思います。
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