地域を変える建築
こんばんは。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
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《《《2024年3月16日エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第498号》》》
地域を変える建築ってなんだと思います?
建築が起点になって全てが変わったという事例があって、見に行ってきました。
それが、これですね。
なんだこれは?と思いませんか?
このなんだこれは?が地域を大きく変えた事例が、ここスペインでありました。
ビルバオの困窮
1980年代から、スペインのバスク地方の工業都市ビルバオは産業空洞化に苦しんでいました。
元々は工業都市として名をはせてビルバオでしたが、グローバリズムの台頭によって、もっと安い工業製品が大量に流入して工業が衰退、更に追い打ちを掛けたのは1970年代後半から起こったテロです。
スペインにも独立問題があります。それがバスク地方の独立です。
バスク地方は、ピレネー山脈の付け根から、ポルトガルに至るイベリア半島の上部をさします。
日本ではバスクチーズケーキが有名ですけどね。
あのバスクです。スペインと言葉が違うので民族運動が盛んでしたが、それが独立を宣言して、国内でテロを行うようになりました。
当然ですが、人身が疲弊します。
そこの登場したの、この美術館建設の企画です。
ビルバオの奇跡
この博物館はニューヨークにあるグッゲンハイム博物館のいわゆる支店です。
その為に、グッゲンハイム財団はこんな要求をしました。
1991年、バスク州政府はグッゲンハイム財団に対して、ビルバオの老朽化した港湾地区にグッゲンハイム美術館を建設することを依頼。バスク州政府は1億USドルの建設費用を負担すること、5,000万USドルを作品の新規購入費用に充てること、グッゲンハイム財団に対して展示会1回あたり2,000万USドルを支払うこと、美術館の年間予算1,200万USドルを補助することなどを承諾した。これらの代わりにグッゲンハイム財団は美術館を管理し、財団が所蔵する作品の一部を回して特別展を開催することを承諾した。
つまり何の保証もないのに、300億円以上の資金提供を要求したのです。そして、州政府はそれを飲んだのです。日本だと有権者が大騒ぎしますよね。
1997年に建物は完成して、結果は、3年で300億円以上の収入が州政府にもたらされました。
治安維持の尽力もあって、ビルバオは工業都市からサービス中心の都市に変貌を遂げています。
でも、バスクの伝統は守り続けているのが凄いですね。
この奇跡は、色んな人が記事にしてますので読んだ事がお人もいるかもしれません。
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