3世代同居はもう絶滅?

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《《《2023年10月2日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第337号》

ブログが1日遅れました。

昨日書いた報告書が面白くて読みふけってしまいました。

2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況

それしても、日本はどんどん高齢化が進んで、少子化も進んで人口が減る事は間違いが無いのですが、完全に消えて無くなろうとするのが、3世代同居です。

このグラフを見て貰うと解りますが、昭和61年に65歳以上の高齢者は、半分ぐらいが3世代同居をしていました。単身は13%に過ぎなかったのです。

ところが、令和4年のデータでは、単身世帯が32%と丁度、1/3になっています。

つまりは、65歳以上の1/3は一人で住んでいる事になります。

更に、32%が老夫婦のみの暮らしですから、2/3が一人か、二人ぐらいということになります。

この65歳以上がどのぐらいいるか?というと、4000万人います。

夫婦だけと、単身を合わせると1.250万人が一人、残りの1,250万人が二人暮らしです。

これだけで1900万世帯になります。

日本の総世帯数は5,400万世帯ですから、1/3(34%)は65歳以上で、一人か二人暮らしということになります。

三世代同居は、たった7%です。250万人いるかいないかです。高齢者が二人健在なら世帯数は200万世帯をきるでしょうね。

200万世帯というと、静岡県で160万世帯、千葉県で280万世帯ですから、日本の中で静岡県全体よりも少し多くしか3世代同居がいないということになります。

どうして人口動態が重要か?

こんなことをどうして必要か?というと、住宅の購買層がどんどん高齢化していっています。

これまで、住宅はどんどん若い人に家を売ってきました。

40代だったのが、30代になり、20代にも家を買うようにいってきました。

ところが、この世代が少なくなってきたので、我々工務店は高齢者に家を売らざるを得ない状況になってきています。

その辺りを真剣に考える時代になってきているなということを考えてみたくて、この人口動態とにらめっこしていました。

ゆゆしき事態になっていますが、それが現実なのでしっかり受けとめて、家づくりをしないといけませんね。

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Posted by 湊 洋一