全館空調システムの利点と欠点

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《《《2024年9月5日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第663号》》

ようやく秋の気配ですね。

なんだかこの1日、2日は涼しいです。

これまでの感じだと、台風が過ぎるとぐっと涼しくなっている印象でしたが、最近は台風が過ぎると暑いんですよね。

海水温が高すぎるんでしょうね。

今できている台風は、11号のヤギという台風はなんと920hpaを下回って、915hpaという超超低気圧になっています。幸いなことにフィリピンを過ぎて今は中国に向かっていますが、現地では大変だと思います。

今年の夏は、10月まで続きそうですね。

全館空調システム

欧米では当たり前なんですが、北米でも、建物1棟あたりのエネルギーの使用量は、日本の1.5倍以上になっています。(電子情報通信学会誌 Vol.100 より引用。画像クリックで引用元に飛びます。)

日本は、35GJぐらいの建物内での年間私用エネルギーなんですが、ドイツの平均は80GJ、アメリカに至っては、120GJとかになっています。

これは、全館空調システムを全くエコを気にせずどんどん使っているからです。

ですが、ドイツもアメリカも、連続暖房をして、連続冷房をやっています。

そのため、これほどのエネルギー使用量になるのですが、日本はまだまだ全館空調システムは、全体の1割も普及していません。

更に、日本の場合は、エアコンを1台で、冷暖房に使うスタイルなのでどっちにしても省エネにはなっています。

ただし、アメリカ並みのエネルギー使用量のシステムもあるので、注意が必要です。

全館空調システムの欠点

エネルギー使用量以外に欠点といえば、機械は必ず寿命を迎えます。

その時に対応ですね。

メンテナンスが常にできれば。ダウンタイムといって規格が止まっている時間が2日とか、3日で住みますが、装置によっては特注だから納期が3週間とか言われる場合があります。

これだと真夏には耐えられない暑さになります。

しかも、修理費表が120万円とかいわれてしまうと、修理する予算すら出ません。

ということで、メンテナンスで、装置故障時の納期と、それにかかる費用をしっかり視認して選んでください。

いずれにしても、はじめに選ぶことより、メンテナンスに比重を置いて選定をした方がクレームになりにくいと思います、

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Posted by 湊 洋一