断熱等級7か?HEAT20 G3か?
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年3月10日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第136号》》》
工務店さんから、こんな問合せが増えています。
断熱等級7をやるには、どうすれば良いか?
あるいは
HEAT20のG3をするにはどうすれば良いのか?
本当にいろんなパターンを計算していますが、その中で方向性が見えてきましたのでお伝えしておきます。
断熱等級7=HEAT20 G3?
とっくにご存じだと思いますが、国土交通省の断熱等級7は、HEAT20 の基準を丸呑みしました。
つまり、断熱等級7=HEAT20のG3なのですが、1カ所だけ違うところがあります。
それが、5地域です。
仙台以南の南東北、新潟の一部などに加えて、北関東の水戸、宇都宮、高崎なども基本的に5地域になります。
私は宇都宮に、23歳から27歳ぐらいまで住んでいたことがあります。確かに、あの辺は寒いですよね。東京よりも少し寒いなと思います。
そして、この5地域は断熱等級7とHEAT20のG3ガスうちが違う唯一のエリアになっています。
断熱等級5 UA値0.60 W/平米K HEAT20 G1 UA値0.48 W/平米K
断熱等級6 UA値0.46 W/平米K HEAT20 G2 UA値0.34 W/平米K
断熱等級7 UA値0.26 W/平米K HEAT20 G3 UA値0.23 W/平米K
断熱等級5では、0.12、断熱等級6で、0.12、断熱等級7では、0.03違います。
居住性は?というと、多分目に見えては変わりません。
ですが、電気代はかなり違うんじゃないかな?と思います。
どのぐらい違うのか?という視点で考えたと思いますが、実際に作るとなるとかなり違います。
だいたいの概略仕様を列べておきます。
5地域の場合
断熱等級5と断熱等級6、HEAT20のG1は、充填断熱で対応可能です。
UA値0.42前後までは,頑張って充填だけでいけます。
断熱等級5はペアサッシ。断熱等級6以上は吐き出しのような大きな窓以外はトリプルの方が良いでしょう。ドアは、高断熱仕様で対応できます。
断熱等級7とHEAT20のG2、G3は、付加断熱が必須になります。
充填だけでなんとかなるのは、UA値0.42W/平米Kぐらいまでです。それを越えると付加断熱(外断熱)を検討しないといけません。
一番安いのは、ミラフォームラムダの乾式ですね。次にEPS外張りの湿式工法かグラスウールです。
大手がのきなみ付加断熱だと、乾式にしているのは理由があるんですね。
もちろん、EPS外張り湿式工法を安くできるのであればそれでも良いのかもしれませんけれども。
ギリギリになったら
実は、UA値0.23W/平米Kという数値はかなり厳しい数値です。
この数字をクリアするための奥の手は、床断熱⇒基礎断熱にする事です。
基礎断熱にすると、同じ断熱材でもUA値で0.002前後数値が良くなります。このため、床下エアコンをしなくても基礎断熱にする方が増えています。
ただし、これにはからくりがあります。その詳細は明日お伝えしますね。
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