良い断熱材・悪い断熱材

おはようございます。

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《《《2023年10月22日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第355号》》》

この世の中には、沢山の断熱材がありますよね。

日本で一番初めに普及したのは、グラスウールでした。

その後、ロックウール、EPS、XPSなどが普及して、今から30年ほど前に、ウレタンが日本に入ってきました。元々、30倍という低発泡が多かったのですが、木造用に100倍発泡ウレタンが日本に登場しました。

セルロースファイバーが入ってきたのは、アメリカなんですかね。現在は、セルロースファイバーの震源地はアメリカという感じがします。

このほかに、フェノールフォーム系の断熱材が登場して、だいたい断熱材は日本に揃ったという感じですね。

この他に、ウッドファイバーがありますが、これは、日本の『木の繊維』という会社が廃業してしまい、現在は輸入のみになっています。イケダコーポレーションさんなどが輸入して、販売しています。

まとめると、こんな感じです。

性能低め グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、ウッドファイバー、羊毛断熱、EPS、100倍発泡ウレタン

性能高め フフェノールフォーム(ネオマ・フェノバ)、XPS(スタイロ、カネライト、ミラフォーム)、30倍発泡ウレタン、ウレタンボード、イソシアヌレート

沢山ある断熱材

これだけ断熱材はありますが、ここに入っていないものもあります。

ポリエステル系の断熱材 (カタログ見たことはあるレベルで、実際使っているのを見たことが無い。GWで何がダメでこれを売っているのか解りません。燃えるでしょうからね。不燃化は必須ですが、処理すれば高くなります。)

アメリカでは、衣類の繊維を再利用したもの(デニムなどを、不燃化処理をしています。ホウ酸処理だと思われます。日本には入ってきていません。)

そのため、この2つは解説できません。欧州では、麦わらの断熱材もあります。

その中で、価格が高いものは敬遠されています。

価格の高いもの フェノールフォーム、イソシアヌレート、ウレタンボード、セルロースファイバー、ウッドファイバー、羊毛断熱

価格が比較的安いもの グラスウール、100倍発泡ウレタン、ロックウール、EPS

性能と、価格のバランスが一番合っているのは、グラスウールだと思いますが、グラスウールは、一般的に結露に弱いという事になっています。

ということで、どんな断熱材にも弱点はありますし、良いところはありますのでそれを解って使って貰えればいいと思います。

ある側面では、どれもダメですし、どれも良い断熱材です。

このあたりを今後は深掘りして行きたいと思っています。

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Posted by 湊 洋一