住宅ローン残高 220兆円!日本の住宅の闇
こんにちは。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの参考になれば幸いです。
《《《2022年11月7日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第15号》》》
日本の住宅ローンの残高
日本全体の住宅ローンの残高が220兆円を越えたという報道が日本経済新聞からでています。
これは、日本銀行が定期的に発行する『資金循環統計』というものに載っていると言うことなんですが、どこに載っているのかうまく見つけられませんでした。
そのかわり、こんなグラフを見つけました。日本の家計の金融資産です。
日本の家計の金融資産は、半分が現金(預金)で1100兆円ぐらいあります。保険が600兆円ぐらいで、あとは株とか、その他債券なんかも合わせると、日本全体で2000兆円を越えます。
つまり、一般家庭に置き換えてみると、2000万円の資産がある人が200万円のローンを組んでいるのと同じです。
これで問題あると思いますか?
僕はないと思いますが、この日本経済新聞の記事だと危険だと書かれています。
実際に、この10年で住宅ローンの残高は40兆円あまり増えたのだそうです。
そして、家計の借り入れですが、住宅ローン以外を合わせると350兆円を超えています。ということは、住宅ローン以外の借り入れが130兆円ぐらいあるということになりますね。
まあ、それでも大きな問題はない水準だと思いますが、この資産がある家計は高齢者で、借金が多いのは若い人というミスマッチはちょっと問題があるなと思っています。
問題点は残高では無い
さらに、日本の住宅に関して問題がないわけではありません。
日本の問題点は、税制の問題もありますが、住宅が資産になっていないことです。
この辺りは、相続の問題、税制の問題も大いになります。
自分の持ち家を相続した場合は、小規模宅地などの場合は、かなりの価値の低減が見込まれますので、それほど問題になりませんが、建物は20年で価値がなくなります。
これは税制上の問題なのですが、これに伴って実態としても20から30年あまりで建物の価値が消えて亡くなって、土地の価格だけになります。
確かに、50年以上前の建物は、そうなっても仕方の無い部分はありましたが、現代の建物は、耐震性、持続性などの長期優良住宅の要素がふんだんに盛り込まれていて、30年ぐらいではそんなに古くならなくなっています。
その実態に合わせた価値の創造というものをやっていかないと、220兆円もの住宅ローンをせっせと返しても、子孫がそれを売却したときに、たいしたお金にならないというのでは、意味がありません。
ということで、そんな付加価値の高い住宅、リセールバリューの高い住宅を皆さんが作って貰えるように、できれば良いと思っています。
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