こわい小屋裏エアコンの結露
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年2月8日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第106号》》》
先日来、小屋裏エアコンの件でお客様とやりとりしていました。
実は小屋裏エアコンは失敗するととても怖いのです。
今日はそんなお話です。
それを考えるために簡単に温度を書いてみました。温度と相対湿度と絶対湿度を示します。
絶対湿度は全然なじみがないのですが、30度60%と25度70%だとどちらが水蒸気量が多いのかすぐ解るためには、絶対湿度を使います。
ちなみに、30度60%は、18.2g/立米、25度70%は16.1g/立米ですから、30度60%の方が水蒸気量は多いのです。
ちょっと意外ですよね。
小屋裏エアコンの何が怖いのか?
この図が夏の室温のあくまで例です。必ずこうなるというわけではありません。
外気が35度で湿度が70%というのは真夏でよくある現象です。
実は、この外気の結露点。つまり、この温度以下の物質にぶつかると結露するという温度がなんと28.7度です。
つまり、この外気は屋内の壁にぶつかっても、しっとり結露します。
これが、真夏にエアコンが効いた部屋の替えがしっとりしている現象の正体です。
そして、この外気が小屋裏にそのまま入ってくると、小屋裏の温度がかなり冷えているので、結露がかなり激しく起こるます。当然、湿度もぐっと上がります。
ですから、重要なのは小屋裏に外気が入ってきてもエアコンに全て吸い込まれる作りにすべきなんです。
上記の様な状態は、あまり良くないです。この27度の室内からの空気がエアコンに全部入る訳ではないからです。
小屋裏に結露する可能性ががある高温多湿の空気が入ると、予想もしない結露が起きます。
逆転結露も充分に起きますので、屋根断熱は基本的には、30倍発泡ウレタンがお勧めです。
透湿抵抗が高くて思わぬ結露は起きにくいです。
もし、100倍発泡ウレタンやグラスウールなどで施工する場合は、バリアシートではなくて、可変式のシートをお勧めします。
インテロとか、タイベックスマートとか、イゾベールバリオみたいなシートですね。これやっておかないと夏の逆転結露は必ず起きます。
1日、2日ならともかく、夏の間中ずーっと結露+高湿度だと構造材が腐るか、カビが来ます。
腐朽菌は夏なら70%以上の高湿度で育ちます。結露するとなおさらです。
階間エアコンの場合も、同様のリスクはありますので、リスクを許容できない方は小屋裏エアコンや階間エアコンはお勧めできないです。
それでもやってみたいという方は、お問合せください。
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