注文住宅は年収800万円必要?1

おはようございます。

MX代表のみなとです。

今日も、毎日のブログを書いていきます。

工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。

《《《2023年1月25日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第93号》》》

昨日は広島に行ってブログセミナーを受けてきました。

広島には、僕がお誘いした工務店の社長さまも数名いらしてくれて楽しい時間を過ごしました。

集客のために、自分の立ち位置を考えるために頭を使うというのは普段できません。

なので、当社主催のセミナーではなくて、全く別のセミナーで、しかも存じ上げている方々と考え方を共有するというのは、なかなか得難い体験なのです。

セミナーは聞くだけでは余り頭を使わないのですが、自分で手を動かすと凄くは変わりませんがちょっとは変わりますね。

ということで、今日はそんなネタです。

住宅の価格上昇

令和4年の3月、つまりちょうど昨年の3月に国土交通省が発表した調査に、『令和三年度 住宅市場動向調査』という物があります。(リンクは左の色が変わっている所に貼っておきました。)

この結果、多分5回ぐらい分析に使えると思うのですが、今日は余り時間がないので、非常に浅い検討をしました。

注文住宅の購入者の平均年収です。

注文住宅(全国) 779万円

注文住宅(3大都市圏) 909万円

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf

となっています。そんな年収の方は皆さんのお客様にはいない、と思われるかもしれません。

ですが、大手から我々中小、さらにローコストまで平均しての価格ですから、大手がどちらかといえば価格をつり上げているのだと思います。

先日、住宅新報の方にお話を伺ったところ、大手ハウスメーカーの平均販売単価が首都圏では坪170万円、全国でも130万円になっているという事でした。

これは建設費の価格だけですから、35坪で5,000万円を越える建設費です。

しかも、土地も上がって横浜ではなかり不便なところでも3,000万円以上はします。5,000万円当たり前なので、合わせると1億円ですかね。

年収は、世帯年収で1,200万円は必要になります。

首都圏の平均が100万円以上違うのはそんなことが原因です。

国民全体の年収の調査は毎年出ていまして、厚生労働省の『2021年 国民生活基礎調査の概況』によると実態はこんな感じです。

世帯平均年収が564万円、中央値が440万円です。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/03.pdf

国土交通省のものと、厚生労働省の2つのグラフは、同じ世帯年収でして、世帯つまり、ご夫婦の所得の合算になるのです。

注文住宅がおよそ世帯年収780万円が平均で建てているのに対して、国民全体は平均でも560万円しかないのです。

つまり平均年収の方は,家が持てなくなってきている現状を政府統計は示しているのです。

そして、ご夫婦ともに平均を超えるようなご家庭しか、注文住宅は手に入らなくなっているのでしょう。

つまり、ご夫婦ともに正社員であるということですね。ご主人が450万円,奥様が350万円というパターンか、ご主人が680万円で、奥様がパートで120万円程稼ぐという感じでしょうか。

この国土交通省の住宅市場動向調査には、中古住宅に関する項目もありますので、明日はそちらをひもといていきたいと思っています。

なんだか、多分大手ハウスメーカーはこんな統計を読み込んで,自社の独自調査も散々できるのでしょうけれども、僕のブログでこの報告書をはじめて知る方もいるんでしょうから、大手との情報力に関してはギャップが激しいですね。

僕も調べるまで知りませんでした。このような統計情報もどんどんご紹介して参ります。

たまに読んで貰えると嬉しいです。

これまで、メルマガは2300号以上毎日書き続けて、ひと月に数回はためになったと褒められます。できれば、根気よく読んでみてください。無料のメルマガのお申し込みはこちらから!

Your browser does not support iframes.

Posted by 湊 洋一