欠けている事 Vol.2995_2024/10/15
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.2995 2024年10月15日号
おはようございます。
みなとです。
なんだかすっかり涼しくなってきたなと思ったら
もう10月15日と今晩は、十三夜とい秋の月見の日なんだそうです。
十三夜ですから、当然満月からちょっと欠けていますがそれが
風情なんでしょうね。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
欠けている事
日本人は古来より、完璧な美を喜ぶ一方で、欠けていることにも美を見出す
文化を持っています。
その象徴的な例が「金継ぎ」です。割れた茶碗を金で継ぎ、壊れた部分を
隠すのではなく、逆にその欠損を強調して新たな美しさを加える。
この美的感覚は、枯山水の庭にも現れています。石や砂を使ったシンプル
で未完成な風景が、逆に深い趣を感じさせ、完璧とは程遠いながらも心を
落ち着かせる「わび」を楽しむという精神です。
現代においても、こうした「不完全さ」や「欠けている美」は再評価
されています。
昭和レトロが人気を集めていることや、古民家が根強い人気を持っている
のも、この美意識に通じています。
古いものや、どこか欠けた部分があるものに対する愛着は、ただ新しくて
完璧なものにはない温かさを感じさせるのでしょう。
住宅においても同様で、リノベーションが人気を博しているのは、こうした
「欠けている美」への共感からではないでしょうか。
新築にはない歴史や味わいを持った家を生かし、そこに現代の利便性を
加えて再生することで、住まいがより豊かで個性的な空間へと変わる。
この未完成な美を尊重する感覚が、日本の住宅デザインにも深く根付いて
いるのではないでしょうか?
会社経営も同じで、欠けているから面白いのです。家づくりも工務店経営
もできない、ダサいが出発点になると思っています。
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