科学的に考える Vol.2458_2023/4/27
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.2458 2023年4月27日号
おはようございます。
みなとです。
昨日は知り合いの出版記念講演に行ってきましたが
何だか結局売り込まれました。
誘われていっても、集客に使われるとのはちょっと無いな
と思います。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
科学的に考える
先日、リフォーム産業新聞を読んでいて、まだこんな程度の低い
エセ科学があるんだなと思ったので、ちょっと書いておきます。
そこにはこんな文章が列んでいました。
窓用のコーティング剤の拡販
窓からの熱を2/3遮熱する事で、エネルギー削減
断熱性能UP
これがどうして、エセ科学なのかというと、こういうことです。
断熱と遮熱は違います。
断熱というのは伝導熱をゆっくり伝えるものです。
遮熱は、輻射熱(放射熱)を減衰させるものです。
そして、断熱は主に冬効きます。夏も効きますが、夏は内外温度差が
小さいので,影響が出にくいのです。
遮熱は夏に効きます。冬はむしろ日射が欲しいので、遮熱は
良くないのです。
ですから、窓の遮熱は夏対策であって、冬対策ではありません。
ちなみに、冷房コストは暖房コストの1/3以下になることが多いのです。
結論から言えば、住宅の窓の遮熱コーティングはエコにはならない
のです。エコになるとすれば、夏にコーティングして、秋には
剥がせるものですが、そんなものなかなかありません。
これをごっちゃにして、よくわからない人を煙に巻いているから
エセ科学というわけです。
これまで、当社も遮熱と断熱をきちんと分けていない時期も
ありましたが,最近はきちんと分けてお伝えしています。
とにっく、エセ科学には騙されないでください。
もし、へ~!そんなにいいことがあるんだ!と思ったら、
疑ってかかっていいです。
悩んでいる、困っていることを教えて貰えれば、科学的には
どちらが正解なのかは、当社で責任を持って調べます。
常識で考えて解る場合もありますが、どんどん複雑化していますからね。
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