真空断熱材とは
真空断熱材VIP
Vacumed(真空) Insulation(断熱) Panel(パネル)
真空断熱材とは、グラスウールやシリカ(ケイ素の粉体)を樹脂製のフィルムで包み、高真空状態にすることで気体の熱伝導を限りなくゼロに近づけた断熱材です。従来、冷蔵庫や自動販売機、エコキュートなどに採用されてきた断熱材ですが、ついに住宅用断熱材として開発されました。
熱伝導率は従来の断熱材の10~25分の1。文字通り桁違いの断熱性能を誇り、2020年の断熱性能義務化に向け、次世代の断熱材として注目されています。
充填断熱で外断熱同等の断熱性を実現
省エネ等級4が最低基準になれば、お客様の要望はそれ以上を目指すことになります。
その場合、どうしても外張断熱を選択しないとUA値0.6(Q値1.9)を下回る事は難しかったのですが、
VIPなら充填断熱だけで達成が可能です。
しかも工期は外張りの半分以下。
製品仕様
熱伝導率 (λ) | 0.0027 [W/(m・K)] ※機材試験センター調べ |
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厚さ (d) | 10.0 [mm] |
熱抵抗値 (R) | 3.70 [㎡・K/W] |
サイズ | 最小 250×250 [mm] 最大 1,800×2,000 [mm] |
*当社は建材試験センターより熱伝導率の認定を受けております
構造
断熱の仕組み
真空では熱は伝わらない
熱伝導は、空気中の分子と分子がぶつかることで起こります。
ぶつかる回数が多ければ多いほど熱は冷めていくので、できる限りたくさんの空気分子を含ませよう、と考えられたのが従来の断熱材です。
一方真空断熱材は、熱が伝わるための空気分子自体を限りなくゼロに近づけることで熱伝導を遮断します。
そのためわずか10mmという薄さで優れた断熱性能を発揮します。
真空断熱が応用されている例
室外機、冷蔵庫、ポットなど私たちの生活にとても身近なものに応用されています。
施工の流れ
図面を元に面付図を作成
両面テープをボードに貼り付ける
面付図に従いVIPを貼り付け
ウレタンを充填
*パネル間の隙間や開口部周りの熱橋を断ち気密性を高めるため、VIPの上に30倍発泡ウレタンを充填します。