断熱等級5と断熱等級6の電気代の差

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《《《2025年6月12日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第941号》》

今日はInstagramのセミナーを行っていました。

そろそろInstagramもお終いですかね。今日のセミナーを見ていて、ふとそんな気がしました。

ですが、まあ、2~3年は集客できます。でも、それ以降はどんどん興味の範囲ごとに。分化して行く気がします。

さてん、今日は先日、Z空調のヒノキヤさんが公開した実験について書いていきます。

断熱等級5と断熱等級6の空調費の差は小さい?

ヒノキヤグループが、3地域、4地域、6地域の3カ所に、断熱等級5の建物と、断熱等級6の建物を横に並べて建築して、その空調費を比較しようというものです。

実際のレポートは上記の画像をクリックいただければ、飛ぶようにしていますので、実際のレポートはそちらからご参照ください。

実際の空調費の電気代の差額

長野県佐久市   3地域  断熱等級5(UA値0.47) 断熱等級6(UA値0.25) 差額1,527円

栃木県那須塩原市 4地位  断熱等級5(UA値0.53) 断熱等級6(UA値0.33) 差額5,153円

埼玉県八潮市   6地域  断熱等級5(UA値0.53) 断熱等級6(UA値0.45) 差額   961円

つまり、6地域において断熱等級5と6の電気代の差額は、月額わずか、1,000円足らずということで、差がないのであれば断熱等級5で充分となる可能性があります。

しかしながら、ちょっと待ってほしいのです。そんなに単純に考えていいのでしょうか。

断熱等級5と断熱等級6差・比率

それぞれの地域においてのUA値を、断熱等級6÷断熱等級5で考えると

3地域 断熱等級6÷断熱等級5 1.88倍

4地域 断熱等級6÷断熱等級5   1.61倍

6地域 断熱等級6÷断熱等級5     1.18倍

3地域、4地域においては、断熱等級5と断熱等級6の差は大きいのに、6地域においてはその差がほとんど無いからです。

これだけで説明は出来ませんが、3地域、4地域に比べて、6地域の差が小さい気がします。

エアコンの効率も問題

Z空調で使われる、ダイキンのアメニティエアコンは、そんなにラインナップありません。

4種類のラインナップです。Z空調場合冷暖房が同じ機械で行われるので、実際に選べるのは、4.0kwか5.0kwではないでしょうか。

その場合は、このようにエアコンの運転領域において効率が変わります。

このグラフはダイキンさんの他のモデルのグラフになりますが。傾向は全く同じで、効率の一番良いところは、通常定格の半分ぐらいと言われています。

これはエアコンの性質にもよるので、一概になんともいえないのですが。このあたりのどの辺を使って運転していたのか?によっても、当然ながら電気代は変わります。

その意味で、簡単に断熱等級5と断熱等級6の電気代は差が無いとはいえないのですが、実際に住宅を建てて検証するというのは、普通は出来ませんから、その点の探究心は素晴らしいと思います。東京大学の前先生が監修されているので実験自体に問題は無いと思いますが、効率までは計っていないのかもしれません。もしかすると、そこまで検討した論文が出るかもしれませんので、注目しておきます。

また、電気代も、断熱等級5と断熱等級6では、シミュレーションソフトのように、月に2万円も違わない可能性もありますね。

今後も様々な報告に注目して行きます。

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Posted by 湊 洋一