目指せ!性能向上リノベ

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。

《《《2021年10月24日の湊洋一のブログ第99号》》》

性能向上リノベとは?

今日は、このところ注目されている性能向上リノベについて書いていきたいと思います。

一般的にリノベーションは、中古住宅をリノベするわけですが、中古住宅というのはほとんどが無断熱でしかも、耐震性能もあまりたいしたことがないわけです。

この建物の耐震等級をあげて、断熱性能の向上を目指すのが性能向上リノベです。

では、なんで性能向上リノベが最近注目されているのか?と、何をどうすれば良いのか?いくらぐらいかかるかを書いていきます。

まず、性能向上リノベがどうして注目されるのか?とそもそも性能向上リノベとは何か?ということを合わせて書いていきます。

まずは耐震性能ですが、過去に書いた記事によっても最近は心ある工務店は耐震等級3を標準にするようになってきました。

デザインが売りだったり、コストが売りだったりする工務店でも耐震等級3は最低グレードになってきています。

それは、熊本地震での調査結果の影響と、大手の一建設が全棟耐震等級3にしていることも大きいでしょう。

下記がその一建設のWEBになります。参考に引用させて貰います。

https://www.hajime-kensetsu.co.jp/commitment/02/

断熱に関していえば、松尾設計の松尾先生のYoutube をはじめとした多くの工務店が映像でHEAT20に言及して、G2は最低グレードだといっていることから、どんどん高性能化しています。パッシブハウスジャパンの会員数も伸びており、高断熱というのは売り物になるということです。

ところが、これらの動きはこの数年で、それ以前の住宅は新耐震機銃ではあるものの耐震等級は1程度、断熱性能等級4が精一杯です。

確かに7~8年前は今のUA値0.87程度で高断熱住宅だといっていた記憶があります。

この5年で新築と中古住宅の性能差はかなり開きました。

そして、このところのウッドショックで、中古住宅が値上がりし始めているというわけです。

お客様の一部が、新築の注文住宅を諦めて、中古住宅+リノベーションに移ってきているともいえます。

しかしながらこれまでの中古住宅のメインプレーヤーだった不動産屋や、買い取り再販業者は、技術のことは全く解らないので、このあたりは工務店の知識レベル、技術レベルの方が遙かに上なのです。

どうすれば、中古住宅の性能が上がるのか?

では、どうすれば中古住宅の性能が上がっていくのでしょうか。

構造は、昭和50年代終盤、1980年以降の建物の場合はほぼ新耐震基準で建築されています。これだと築40年以下の建物ということになります。

このような建物の場合は、基礎にきちんと鉄筋が入っていて、布基礎になっている場合が多いでしょう。このような建物は、耐震等級3をとるのは比較的簡単です。

許容力度計算を行い、耐力面材を配置すると評点1.5を獲得する事ができるでしょう。

当然ですがスケルトンになりますが、その方が断熱しやすくなるので好都合です。

きちんと計算を行い、適切に補強しましょう。計算が5~10万円、建築資材は70万円前後、むしろ解体費用の方が高いですね。これが120万円ぐらいかかるかもしれません。

断熱性能は、6地域の場合はHEAT20のG2を目指して貰えば良いと思います。

窓の入れ替え、断熱は安くするのならグラスウール、糖質抵抗値と機密を気にするのであればウレタンがいいでしょう。ウレタンは当社がA種1Hという30倍発泡のウレタンを使っていますので、少し高いものですがとても良いものです。

断熱は窓が50~100万円。断熱は全部グラスウールで50万円。ウレタンだと80~100万円でしょうか。100倍発泡のウレタンはグラスウール並みの価格にして貰えるのであれば良いと思います。

天井断熱はしっかりするようにしてください。小屋裏の断熱が2階の温度の快適性を圧倒的に左右します。

当社にご依頼いただければ、断熱部分の性能評価、また今後は耐震性能に関してもサポートできるようにしていこうと考えております。

耐震等級3で、HEAT20 G2以上の性能だと、最新の新築並で、今後20年は高性能といわれる住宅が作れますので安心ですね。

リノベの時には構造部分のチェックもできますので、20~50年は十分に対応できる住宅が作れると思っています。

そのほか細かいテクニックは別途書いていきたいと思います。

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Posted by 湊 洋一