経営ノート

「■コストダウン編8■漆喰のコストダウン方法」

ご存じだと思いますが、当社では6月から漆喰の販売を開始しました。

漆喰は、塗り壁の一種です。

塗り壁は安いものでは塗料、樹脂系の塗り壁材などがありますが、
昨今の自然素材ブームために、漆喰を標準に採用されている会社様が多いと思います。

左官屋さんにお願いすると、材工で平米4千円などという金額を
平気に口にする親方がおられたりしますが、
最終的に2千円前後で折り合うことが多いようです。

今日は左官についてのお話をさせてもらいます。

左官(漆喰)の考え方

どんな業種でも同じですが、工務店が発注する外注さんは、
すべてこのように考えて平米単価を決めています。

図面を見て、基本的に何工程かかるか、人数が何人必要か、
その人数の日当はいくらかとい
うものです。

例えば、80平米の塗り壁が有ったとします。

これを2名で、養生、下地処理、下塗り、仕上げ塗りと2度塗りで4日かかるとしましょう。

1日の日当は、2万円で、平米あたりの設計材料単価が900円とすれば、計算はこうなります。

4日x2万円x2名=16万円 16万円÷80平米=平米単価2千円

この平米単価の工数に、およそ20%程度の手数料を載せますので2400円が工だけの単価です。

これに材料単価を加えて、材工では3300円が材工の価格になります。

このように材工の価格を算出しているわけですが、
当然ですが3300円ではお客様への提供価格が最低でも4000円を超えてしまい、
やはり塗り壁は高価な材料だということになってしまいます。

コストダウンの考え方

そこで、これを下げる方法を考えて見ます。

下地処理は、左官だけではなく壁を触る職人はすべて必要な技術です。

ですので、クロス職人や塗装職人でもすべてその技能があります。

もっともクロス職人は、その壁の吸水などは考えなくてもいいし、
下地処理の見栄えもたいして気にしない職人も多いのですが、
フラットにならすことに関してはかなりの技術を持ちます。

そして、クロスの材工は、およそ600~800円ということではないでしょうか?

クロス単体の工は平米100円前後だそうですから、
下地処理+貼り手間で500円前後ということで対応できるということです。

つまり左官の下地より、クロス・塗装工の職人の方が下地処理が安いということになります。

という点に最近気がつきました。

ですが、クロス職人、塗装職人に塗り壁が扱えるのでしょうか?

これは、やっていない、経験がないから知らないということがあります。

ましてや左官の数が減っている昨今では、弟子入りする機会もほとんどないと思います。

しかし実は、経験がなくても下地処理がほぼ一定で応用問題がなければ、
クロス職人で充分に左官が出来ます。

ということは、下地処理+塗り手間を入れても800円以下で
充分に工の部分がまかなえるということになります。

岐阜のエリアでは、実際に材工1000円でやっているところも出てきています。

材工で1300円以下の塗り壁が出来るとすれば、ポイントで使うには充分ではないでしょうか。

ただし、設計でも工夫が必要になります。

狭い面積を塗るのは左官でもかなり手間です。

また、天井を塗るのも結構大変です。天井は壁よりも動きやすいので、
割れなどのクレームも発生しやすくなってしまいます。

ということで、8月からクロス・塗装工、現場監督さんを対象に、
左官教室をやっていこうと思っております。

塗り壁を標準にしたい十考えの加盟店様は是非ご参加を検討ください。

詳しくは7月末にファックスでお知らせします。


■コストダウン編のバックナンバー■
コストダウン編1 アルミサッシのコストダウン方法
コストダウン編2 業者さんのコストの目安
コストダウン編3 給湯器のコストダウン
コストダウン編4 大工手間のコストダウン~前編~
コストダウン編5 大工手間のコストダウン~後編~
コストダウン編6 人工のコストダウンの基本
コストダウン編7 人工の相場を調査する

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